ソロ用ダッチオーブンのススメ~煮込みとオーブン焼きのおすすめレシピ~

キャンプ料理と言えば、ワイルドなダッチオーブンが思い浮かびますが、ソロの場合はそこまでは…と思いがちですね。でも実は、一人用の小さなダッチオーブンがあるのをご存じでしょうか。
何といっても映えます!そのままテーブルに置けばお洒落で、しかも冷めにくい。
さすがに丸鶏のローストチキンはできませんが、普段はできない時間のかかる料理に挑戦したり、ワイルド感の演出で非日常を楽しめるいいアイテムだと思います。
早速、使用感とおすすめレシピをご紹介します。
商品概要


キャプテンスタッグのものになります。
18㎝×14.5㎝×高さ10㎝
容量 0.7L
重さ 1.5㎏
お椀で2杯分くらいの容量。
ぶ厚く、下に向かって小さくなっているので内径は表記より小さいですが、一人分であれば十分な大きさです。
さすがに結構重いですね。
シーズニングについてはこちらのものは不要だったので、そのまま使い始めましたが問題はありませんでした。
おすすめレシピ
一人用のダッチオーブンを特性を活かして何が作れるか?と考えて今まで作ってみた中で、おすすめのものをご紹介していきます。
焼豚
ダッチオーブンは厚手なので、長時間の煮込み料理も焦がさずに作ることができます。一度手作りの焼豚を食べたら、市販のものには戻れなくなりますよ。

- <材料>
- 豚肩ロース肉 300g程度
- 醤油 75CC
- みりん 75CC
- 酒 75CC
- 生姜 1かけ
- にんにく 1かけ
- ねぎの青い部分 1/2本分
- (甘く仕上げる場合は 砂糖大さじ2)

ふたをひっくり返すとグリルパンに早変わり。縁があるので、目玉焼きやソーセージなんかも焼けます。フライパンいらずですね。
<作り方>
①ふたを利用して、豚肉の全面にこんがりと焼き色をつける。
②ダッチオーブンに全ての調味料、ねぎ、薄切りのにんにく・生姜を入れて煮立たせ、焼き色をつけた豚肉を入れる。
③途中水を足しながら、1時間ほど煮込んでできあがり。
ラーメン用など甘味を抑えたいときは砂糖なしで。煮汁を煮詰めてたれを作り、ご飯にかけて焼豚丼でも。
すね肉のブラウンシチュー
続いて煮込み料理その2です。今までカレー・シチュー用の肉は固くて苦手だったのですが、ダッチオーブンでじっくり煮込むことで、うま味がしっかり出て固いすね肉でも柔らかくほろほろに仕上げることができます。

- <材料>
- 牛すね肉 200g程度
- 赤ワイン 200㏄
- ビーフシチューの素 2かけ
- 玉ねぎ 小1/4個
- にんじん 5㎝
- ブロッコリー(ゆでたもの) 3房
- (あれば)セロリの葉 1/2本分
<作り方>
①すね肉は煮込むと小さくなるのでやや大きめに切り、塩こしょう、小麦粉を振る。
②にんじんは薪のような形に切り、玉ねぎは薄切りにする。
③ダッチオーブンを熱し、サラダ油小さじ1を入れてすね肉に焼き目を付け、一旦取り出す。
④サラダ油を同量足して、人参、玉ねぎを炒め、すね肉、赤ワイン、セロリの葉を入れて1時間ほど煮込む。
⑤柔らかくなったら、セロリの葉を取り出しルウを入れ、少し煮込んだら彩りにブロッコリーを添えて仕上げる。
トマトリゾット
生米から作るリゾットは、ご飯で作るよりアルデンテで一段格上の味わいです。手早く簡単にできるので、朝食におすすめ。
弱火で加熱するので、シングルバーナー等が向いています。

- <材料>
- お米 1/2合
- 玉ねぎ 1/8個
- エリンギ 1本
- ベーコン 1枚
- オリーブオイル 大さじ1
- 白ワイン 大さじ1
- コンソメスープ 300CC
- トマトソース 小袋2本
- スライスチーズ 1枚

トマトソースはまさにソロキャンプにぴったりのものが売っています。
<作り方>
①玉ねぎとエリンギは薄切り、ベーコンは細切りにする。
②ダッチオーブンを熱してオリーブオイルを入れ、玉ねぎ、エリンギ、ベーコンを炒める。
③②にだいたい火が通ったら、お米を洗わずそのまま入れて透き通ってくるまでよく炒める。
④別の鍋で水300㏄にコンソメ、ローリエを入れて沸かし、③にまず半分ほど入れ、トマトソース、白ワインを加える。途中コンソメ液を足しながら、焦げないよう鍋底をはがすようにそっと混ぜ、弱火で約20分ほど加熱する。
⑤お米に芯がなくなったらスライスチーズを入れ、軽く混ぜてできあがり。
スンドゥブ

韓国では専用の鍋を使うようですが、ここはダッチオーブンで代用しちゃいましょう!
ダッチオーブンは炒めてから煮たりする料理にも向いていますね。
あまりに美味しいので、家でもよく作っています。甘めが好きな方はコチュジャン小さじ1とみりんを足してみてください。
- <材料>
- 豚こまぎれ肉 50g
- キムチ 50g
- 絹ごし豆腐 150g
- 玉ねぎ 小4/1個
- あさり 6個
- ねぎ 10㎝
- 唐辛子粉 大さじ1~1.5
- にんにくチューブ 小さじ1
- サラダ油 大さじ1
- 白だし 希釈して200㏄
- 酒 大さじ1
- ナンプラー 適量

味の決め手の唐辛子粉です。ご存じかとは思いますが、韓国のものを使用してくださいね。国産の唐辛子を同量入れると、おそらく大変なことになります…
<作り方>
①玉ねぎは薄切り、豚肉は細切りにしてキムチとともにダッチオーブンに入れる。
②①に唐辛子粉、サラダ油、にんにくを入れ、よく揉み込んで10分ほど置いてなじませる。
③②を火にかけて玉ねぎがしんなりとするまでしっかりとよく炒める。
④白だしを薄めに希釈して200㏄にし、酒とともに③に加え、数分間よく煮立たせる。
⑤④に絹ごし豆腐をスプーンで大きめにすくって加える。煮立ってきたら一口大に切ったねぎとあさりを加える。
⑥あさりの口が開いたら、味を見てナンプラーで塩味を調え、卵を落として2分ほど加熱して火を止める。
焼りんご
ソロ用でできるオーブン料理の代表格、焼りんごです。テントの設営ができたら、夕飯までの軽いおやつにのんびり作るのはいかがでしょうか。
ほんのり甘くて上品な味わいです。

- <材料>
- りんご(紅玉など、小さなりんご) 1個
- レーズン 大さじ2
- 砂糖 大さじ1~
- シナモン 適量
- バター 10g

<作り方>
①スプーンなどを使って、りんごの芯をくり抜く。
②レーズン、砂糖、シナモンを混ぜてくり抜いたところに詰め、最後にバターをぎゅっと押し込んでふたをする。
③アルミホイルに包んで、焚火などで40分ほど焼く。ふたの上にも薪や炭を置いて上からも加熱し、柔らかくなったら出来上がり。
お手入れ方法
鉄製のものはどうしても、水分があるとすぐに錆びがついてしまいます。洗剤できれいに洗ったらすぐに水をよくふき取って、乾燥させてから持ち帰ります。
家に帰ってからオリーブオイルなどを全面に塗りますが、ペーパータオルを使うと毛羽がついてしまってなかなか取れないこともあるので、おすすめは「刷毛」です。
細かい部分まで薄くきちんと塗れます。

外側やふたの両面も塗ると、しっとりと艶が出ます。鉄製のアイテムは手入れに手間がかかりますが、その分いい仕事をしてくれますね。
いかがでしたでしょうか。
キャンプだけでなく、家でも一人鍋としてバンバン使えますし、普段使いにキッチンに飾ると雰囲気も出るので、ぜひとも取り入れてみてはいかがでしょうか。