一生ものの鉄フライパンのススメ~選んだモノと、その理由~

何年か使ってきた表面加工のフライパンがダメになりました。
この年になると、捨ててきたフライパンの数も結構なものになり、そろそろ一生ものを買おうということで、ついに鉄フライパンを買いました。

長年、鉄のフライパンは手間がかかって難しいと思っていたのですが、調べていくうちにそれは誤解だったとわかりました。
実際に使ってみて、そのよさを日々実感しています。

そして何より、お気に入りの一生ものフライパンを買ったという満足感で、苦手な洗い物にも積極的になったということ副産物も大きいです。

道具を大事にしてあげようという気持ちが家事を前向きにしてくれます。

この記事では、一生ものとして買ったフライパンと、その理由と使用感をお伝えします。

鉄のフライパンを選んだ理由

高温調理が可能

表面加工したフライパンだと、カリっと焼けるような高熱にするには耐熱温度に限界がありました。
そこで素早く高温になるフライパン素材を調べたところ、

銅>アルミ>鉄>ステンレス

という順番で熱伝導率が高いことがわかりました。
それぞれの特徴としては、

銅     ・・・熱伝導率は最高だが高額
●アルミ   ・・・熱しやすく冷めやすい。家庭用は実質的に表面加工が前提
●鉄     ・・・熱伝導率は中程度、厚みがあるほど保温力が高い

ステンレス ・・・熱伝導率は低く初動が遅いが、多層構造で厚みがある製品が多く保温力は高い

こうした特徴を踏まえると、熱伝導率が中程度で、比熱が高く保温力のある“鉄”のフライパンで、厚みのあるものを選べば温度が安定し、実用性が高いという判断になりました。

くっつきにくい

ステンレスの場合、温度が安定するまで時間がかかるため、温度管理が難しく、低すぎても高すぎても食材がくっつきやすくなります。
さらに、水分の多い食材を入れると表面温度が一気に下がるため、温度が整わない状態で使うとくっつきやすいです。

鉄フライパンも温度管理は必要ですが、ステンレスほどシビアではありません。
油膜を作ることで表面をコーティングしてくれるため、多少温度が前後してもくっつきにくく、扱いやすいのが鉄の良さだと思います。

焦げてもガリガリ洗える

今まで知らなかったのですが、焦げ付いた場合、金属ヘラ、金属たわしを使ってOK!

理由は、削れるものがないからです。

ステンレスもそうですが、鉄は素材自体が固く傷に強いため、金属たわしでゴリゴリしても、表面加工のフライパンのように表面が削れる心配がなし。すっきり洗えて清潔ですね。

ソロキャンプ用のフライパンがちょうど焦げ付いていたので、実験してみました。

ガリガリしていいと知らなかったので、焦げ付いてしまってます。

金属たわしでガリガリ落としていきます。

焦げがきれいに落ちました♪気持ちいいー

油慣らしをしました。ピカピカになりました。

キャンプグッズを使って目玉焼きを焼いてみます

水を入れて蓋をして数分後、焼き上がりました。つるんと取れました!
ガリガリと洗った後でもきちんと油慣らしをすることで、完全復活できました。
キャンプ用の小さい鉄フライパンでも、正しく使えば立派な料理道具ですね。

鉄フライパンは手間がかかる?

よく、鉄フライパンを「育てる」という言葉を聞きますし、使いやすくなるのに時間がかかるイメージがありますが、実際は最初からちゃんと使えます。

常に油膜を作っておく必要があるということが誤解されて、育てないと使いづらいようなイメージになっているのかなと思います。
正しくお手入れすればいつも快適に使えますので、正しいフライパンのお手入れについてご紹介します!

鉄フライパンの使い始め

昔は使い始めに野菜くずを炒めて匂いを取る、という儀式のような作業がありましたが、最近の鉄フライパンは表面加工が安定しているため、基本的には付属の説明にある“油慣らし”だけで十分です。
たっぷりの油を入れて数分加熱してなじませる、という簡単なものです。
このことでしっかりとした油膜ができ、くっつきを防いでくれます。
この油膜をいつも作っておくことが、快適な鉄フライパンライフのカギになります。

鉄フライパンの洗い方

鉄フライパンのお手入れは手間がかかる印象があったのですが、実際は水分を飛ばす手間が1つ加わるだけ。水分はすぐに飛ばさないと、サビの原因になるので注意します。

①洗剤を使わず、ササラやたわしでお湯洗い
②火にかけて水分を飛ばす

洗剤や金属たわしや使った場合は油膜が剝がれるので、油戻しをして油膜を作る

油戻しは、「油慣らし」とほぼ一緒で、少量の油を入れて数分火にかけて油膜を復活させればOKです。

たわしで十分洗えるのですが、enzoのように淵の角度があるものはササラのほうが角も綺麗に洗えておすすめです。

ステンレスと皮膜

ふと、ステンレスでも油膜を作ればいいのでは?と思ったのですが、ステンレスの場合は表面が非常に緻密で、もともと不動態皮膜という酸化皮膜が常に再生されるため、油が定着せず、油膜を作ることが難しいそうです。

しっかりした温度管理がくっつきにくさを左右する素材だと言えそうです。

購入したフライパン

私が悩んだ末に購入した鉄フライパンと、その使用感をご紹介します!

enzo

購入したのは、燕三条のenzoです。
22cmと26cmを購入しました。
理由は、
・ソテーパンのように淵が切り立っていて、すっきりたデザインで収納しやすいこと。
・底厚が2mmと厚みがあり、保温性にすぐれていること。
・燕三条製で安心できる上、お手頃な価格であること

これ以上厚みがあると重くて女性には扱いづらいので、重さと性能のバランスを考えて決めました。

使用前のくすんだ色がまたかっこよくて、しばらく使うのをためらいました…
重さは22cmで約840g、26cmで約1,100gで、表面加工したフライパンに比べるとずしっときますが、26cmでもこれくらいまでであれば毎日使える重さです。

少し重い分高級感も感じられて、お手入れも前向きになります!

使用感レビュー

それでは、くっつきやすい3大メニューで、enzoの使用感をレビューしたいと思います。
油膜ができていればくっつくことはないので、食材によって最適な焼き加減を掴んでいけば、料理の腕が一段上がります!

餃子

美味しい餃子でビールを飲むためにフライパンを買い変えたといっても過言ではありません。


水分がなくなり、焼き目が付いたので左の列にフライ返しを入れてます。
するっと入りました。

くっつかずにパリッと焼けてます!
目下、羽根つき餃子を研究中です。

オムレツ

油膜ができているので、卵を流した瞬間に鍋肌からつるんと剥がれて、あっという間にまとまりました。
今までのフライパンはくっついていたのあんまりオムレツは作れなかったんですが、これなら気楽に作れます。
何もくっついていないで洗うのも楽々。

チャーハン

表面加工のフライパンの時は温度が安定せず時間がかかりがちで、いつも卵が茶色く焦げてしまっていたんですが、鉄フライパンは高温にできるので手早く調理でき、パラパラにできつつもしっとりとした仕上がりになりました。
2人分くらいになると私は鍋振りできないんですが、enzoは中華鍋シリーズも展開しているので、そちらなら2人分もできそう。

鉄フライパンは洗剤をなるべく使わず、常に油膜を作っておくこと、洗ってすぐに水分を飛ばすことを守っていれば、高温調理によって料理の格を上げてくれる優れたフライパンです。

みなさんもぜひ、一生ものの鉄フライパンを手に入れて、料理の幅を広げてください!

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